2013年1月6日日曜日

ブックレビュー『これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土』園山征夫1/5


お会いしたこともある著者の最初の書。CSKが買収した、不振のベルシステム24を
故大川功氏より立て直しを依頼され、見事に東証一部企業にまでした実績が内容を
より説得力あるものとする。

農耕型風土を起業に持ち込むことで社員のわくわく感、やる気が生まれ、結果的に
企業の長期的繁栄を生む、とするもの。出雲出身の著者ならではユニークな視点で、
往年の良い企業文化形成、トップ自らが祭り、イベント等の主宰、出席をされていた
ことがよくわかる。

本書は、別の『これからの社長の仕事」と合わせて読むとより明確にその節が
分かるが、中間管理職である『課長』が元気でない会社は育たない、という説。

サービス業はとかく結果を近視眼的な見方でとらえる傾向があるが、中長期的な
文化を植え付けることで、安心感、結束感が結果的に社員のコミットメントを高め
技術革新やマーケティングで良い結果を出す。

当然、製造業にも適用できるし、実際地方の工場などではこのようなことは多く
行われているものと考えられる。

いずれにしても、楽しい一冊であり、若いマネジャーにはお勧めの著である。

(以下、amazonより引用)
内容紹介
「わくわく」元気な企業風土づくりのために
・農耕型経営でプロセスを重視する
・「湿り気のある関係」でチームの絆をつくる
・非日常的な「場」をつくる
・「賑わい」の「演出」
・カネ以外の尺度でチームをまとめる
・敏感になれ、部下の人生のイベントに。

若手リーダーへの珠玉のエール。3年間の沈黙を破り、いま、園山征夫が伝えます。
出版社からのコメント
種を蒔き、育てる、「人間型の農耕型経営」を信念に若手リーダーたちにエールを贈る一冊。
「わくわく元気」な企業風土が日本の企業と人を成長させてくれます。
勇気と元気をくれる珠玉の言葉の数々。部下を持ちはじめたばかりの30代の私にとっても、ためになる一冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
課長、あなたは部下を幸せにできますか?倒産寸前だった会社を「タネをまき、苦労しながら育てる農耕型経営」でテレマーケティング業界ナンバーワンへ!―。
出版社からのコメント
種を蒔き、育てる、「人間型の農耕型経営」を信念に若手リーダーたちにエールを贈る一冊。
「わくわく元気」な企業風土が日本の企業と人を成長させてくれます。
勇気と元気をくれる珠玉の言葉の数々。部下を持ちはじめたばかりの30代の私にとっても、ためになる一冊です。
著者について
1944年1月1日生。67年慶応義塾大学経済学部卒業後三和銀行に入社。73年米国ニューメキシコ大学大学院に留学。84年CSK入社。
CSK創業者の故・大川功氏より不振のベルシステム24の立て直しを期待され、87年同社社長に就任。99年には東証1部上場を果たし、08年に退任。
サービス業は「お客様もスタッフも育てる農耕型であるべき」という理念を持ち今回の執筆に至る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
園山/征夫
1944年1月1日生まれ、島根県出雲市出身。67年慶応義塾大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。73年国際ロータリー財団奨学生として米国ニューメキシコ大学経営大学院に留学。84年CSKに入社。CSK創業者、故大川功会長より経営危機のベルシステム24の立て直しを託され、86年専務、87年43歳で同社社長に就任。就任早々、社員に「6つの約束」として会社の将来像を示し94年店頭公開を経て、99年には東証1部上場を果たしテレマーケティング業界No.1の企業に成長させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


単行本(ソフトカバー): 200ページ
出版社: ネットスクール (2011/9/1)


ブックレビュー『ミッション』岩田松雄著1/6


日産自動車→アトラス社長→ボディショップJapanCEO→スタバJapanCEO
と経営経験を積まれている著者の経験をもとに、人はなぜ働くのか、を説く。
正しいミッションがあれば利益が自然とついてくる、社会貢献ができる、と
いうもの。ごもっともであるし、サービス業では特に当てはまるものであるはず。

内容は納得できるし、文章も面白い。これだけのキャリアを持っている方だが、
文体が低姿勢で、自分の過去の失敗や悩みにも多く言及されているところに
好感をもった。CEO職と言えども、成功と失敗、つねにそれが裏返しである、と
いうことを思い出させてくれる。


(以下、amazonより引用)
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
岩田 松雄 (著)


内容紹介
一流は「火花散る一瞬」ために生きる!

スターバックスとザ・ボディショップで、
ブランドを見事に再生させた経営者が説く
一流の人の仕事とは!

■序章 あなたの火花散る一瞬はいつか?
「スターバックス」と「スターバックスらしきもの」の決定的な違い
ハワード・シュルツの「匂い」
会社員かノマドかなんて、どうでもいい ほか

■第1章 どうすれば人を魅了できるのか
スターバックスへのクレームで一番多いのは……
なぜスターバックスは長居する客を追い出さないのか
スターバックスで本当に起きた5つの奇跡
日本人にはもともと「感動の接客」が根づいている
お客様の期待を超えてゆけ! ほか

■第2章 ザ・ボディショップとアニータ・ロディック
アニータの怒りと「ファイブ・バリューズ」
彼氏を迎えるようにお客様を迎える
社員を大事にしない企業はブランドにならない
素顔のアニータ・ロディック
ボディショップの面接でスターバックスへの愛を語り出す学生たち ほか

■第3章 スターバックスはコーヒーを売っているのではない
ハワード・シュルツの最終面接
ブランド復活に向けて
ほとんどがバイトでもお客様を感動させられる理由
社員の自発性を引き出すためにリーダーがやるべきこと
日本のスターバックスがアメリカを超えたと感じた瞬間 ほか

■第4章 僕たちは何のために働くのか
ブランドとミッションは表裏の関係
「お客は値引きを望んでいる」という幻想
「社会貢献なんて、建前なんでしょ?」
もしもマンションの理事長をやることになったら ほか

■第5章 自分のミッションをつくる7つのヒント
ヒント1 働き方ではなく、働く目的を考える
ヒント2 自分、ミッション、会社は三位一体で成長する
ヒント3 「私」を無くす
ヒント4 3つの輪は何か考える ほか

■第6章 火花散らすリーダーの8つの習慣
ピッチャーとサード、どっちが偉いか?
火花を見逃さないリーダーの8つの習慣
面接で人を見抜く方法
もしも宝くじで3億円当たったら……
スターバックス大学 ほか

■第7章 ミッションを育てる時間術、勉強法、読書術
時間を有効活用する7つのポイント
インプットとアウトプットを続けるための5つの覚悟
私が実践している10の読書術 ほか

■終章
社長室の写真
スターバックスのパートナーたちに伝えたいこと
オバQのカード
ある店長同士の交流

内容(「BOOK」データベースより)
スターバックスとザ・ボディショップで、ブランドを見事に再生させた経営者による渾身の書。


著者について
岩田松雄(いわた・まつお)


前スターバックスコーヒージャパン
代表取締役最高経営責任者。
リーダーシップ コンサルティング代表。

1982年に日産自動車入社。
製造現場、セールスマンから財務に
至るまで幅広く経験し、
社内留学先のUCLAビジネススクールにて
経営理論を学ぶ。
帰国後は、外資系コンサルティング会社、
日本コカ・コーラ ビバレッジサービス
常務執行役員を経て、
2000年(株)アトラスの代表取締役に就任。
3期連続赤字企業を見事に再生させる。

2005年には「THE BODY SHOP Japan」を運営する
(株)イオンフォレストの代表取締役社長に就任。
店舗数を107店から175店舗に拡大しながら、
売上げを約2倍にして一躍脚光を浴びる。
伝説の創業者、アニータ・ロディックからの信頼も厚かった。

2009年、スターバックスコーヒージャパン(株)のCEOに就任。
「100年後も輝くブランド」に向けて、
安定成長へ方向修正。
ANAとの提携、新商品VIA(スティックコーヒー)の発売、
店舗内wifi化、価格改定の実行など
次々に改革を実行し、業績を向上。
日本に数少ない“専門経営者"として
確固たる実績を上げてきた。

2010年、日産時代に留学していた
UCLAが設立75周年を記念して、
歴代全卒業生3万7000人から卒業後に
世界で活躍する100人
「Inspirational Alumni 100 Points of Impact」
を選出し、受賞(日本人は4名)。

2011年にリーダーシップコンサルティング設立。
2012年から(株)産業革新機構に参加している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩田/松雄
元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者。リーダーシップコンサルティング代表。1982年に日産自動車入社。製造現場、飛び込みセールスから財務に至るまで幅広く経験し、社内留学先のUCLAビジネススクールにて経営理論を学ぶ。帰国後は、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラ ビバレッジサービス常務執行役員を経て、2000年(株)アトラスの代表取締役に就任。3期連続赤字企業を見事に再生させる。2009年スターバックスコーヒージャパン(株)のCEOに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)