2013年10月7日月曜日

備忘のため9/25阿部首相スピーチ in NYSE


なかなかのシナリオだと思ったので、引用させていただきます。


本日は、このような機会を与えていただき、感謝しています。
 世界経済を動かす「ウォール街」。この名前を聞くと、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーを思い出します。
 1987年の第一作では、「日経平均(Nikkei Index)」という言葉が出てきます。日本のビジネスマンも登場し、日本経済がジャガーノートであるかに思われていた時代を彷彿とさせるものでした。
 しかし、2010年の第二作では、出てくる投資家は中国人、ゴードンが財をなすのはウォール街ではなくロンドン。日本は、その不在においてのみ目立ちます。「Money never sleeps」のタイトルさながらに、お金は儲かるところに流れる、その原理は極めてシビアです。
 たしかに、日本は、バブルが崩壊した後、90年代から20年近くデフレに苦しみ、経済は低迷してきました。しかし、今日は、皆さんに、「日本がもう一度儲かる国になる」、23年の時を経てゴードンが金融界にカムバックしたように、「Japan is back」だということをお話しするためにやってきました。
 さて、明日は、マリアノ・リベラ投手にとって、ヤンキースタジアムでの最終試合です。ニューヨーク市民にとって、永遠に記憶に残るこの日に、同じ場所で時間を共有できることは、大変幸せなことです。
 切れのするどいカットボール。43歳になる今でも、あの一球だけで、どんなバッターも手が出ない。世界一のクローザーとは、そういうものなのだと思います。
 日本が復活するシナリオも、奇を衒う必要はまったくありません。リベラのカットボールのように、日本が本来持つポテンシャルを、思う存分発揮しさえすれば、復活できる。そう考えています。
 身近なものからご説明しましょう。寿司です。ニューヨークには、本格的な寿司バーがたくさんあります。
 コメと寿司ネタ、わさびとしょうゆ、そして日本酒の絶妙なコンビネーションを体験した方もいらっしゃるでしょう。全部があわさって素晴らしいハーモニーが生まれる。どれかが欠けても物足りない。日本食は、繊細な「システム」です。
 私は、月に一度は、海外に出かけます。出来る限り日本のビジネスリーダーたちを連れ、日本のポテンシャルを売り込んでいます。特に日本食を持参し、実際に食べてもらいますが、寿司も、てんぷらも、カウンターはいつも大行列です。
 そもそも寿司もてんぷらも、200年以上前、今の東京である江戸の庶民たちが、道端の屋台で食べていたファーストフードでした。私は、ここニューヨークでも、いつか、40丁目と5番街の交差点にあるホットドッグ屋台の隣に、寿司やてんぷらの屋台が並ぶ日を、夢見ています。
 日本の鉄道も、世界に誇る「システム」です。「新幹線」は、時速205マイルのハイスピードですが、静かで快適。そして、1964年10月開業以来、一度も、死亡者はおろか、けが人を一人も出したことがない安全性の高さで、世界中から引き合いがあります。
 日本の新幹線オペレーターには、その次、超電導リニア技術による新しい鉄道システムがあります。すでに日本国内では、世界最高の時速311マイルで、乗客を乗せて走る実験を重ねています。
 この技術を活用すれば、ニューヨークとワシントンDCは、1時間以内で結ばれます。毎年44万3千ガロンもの「ガソリン」を浪費させるだけでなく、68万2千もの「時間」を浪費して皆さんをイライラさせる、あの「道路渋滞」からも解消されます。飛行機や自動車と比べて、時間もCO2もカットできる。まさに「夢の技術」です。
 日本では、今、東京と名古屋間で開業に向けた準備が進んでいます。その前に、まずは、ボルチモアとワシントンDCをつないでしまいましょう。私から、すでにオバマ大統領にも提案しています。
 皆さんは、シェールガス・シェールオイルで強い経済力を持ち、さらに化石燃料が安くなる、ラッキーな国にお住みです。日本はそうはいきません。そうはいかないからこそ、イノベーションです。
 日本のエネルギー効率は、第四次中東戦争が発生した1973年と比べ、約40%改善しました。GDP千ドルあたりのエネルギー消費は、石油換算で、アメリカでは0.17トンですが、日本では0.11トンしかありません。中国は0.6トンですから、日本の省エネ技術の高さは、群を抜いています。ここに、日本の成長機会があり、皆さんの投資機会があります。
 自動車向けのリチウムイオン電池は、世界の7割が日本製です。アメリカで人気のテスラモーターの電気自動車も、電池は日本製。次世代の自動車は、「インテル・インサイド」ならぬ、「ジャパン・インサイド」なんです。
 高い効率を誇る日本のLED照明。白熱電球と比べ、電力消費は5分の1以下です。ある試算によれば、65億個にのぼる世界の白熱電球需要を、すべて日本のLED電球に置き換えれば、最新の原発200基分以上の省エネとなります。
 そして、日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません。福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます。
 その福島の海では、未来の発電技術が開花しようとしています。「浮体式」の洋上風力発電技術です。現在、2メガワットクラスのものしか世界には存在しません。しかし、私たちは、今回、福島沖で7メガワットクラスに挑戦します。高さ200メートルの巨大な風車が、波の揺れにも耐えて発電する。世界に名だたる鉄鋼メーカー、重工メーカー、電機メーカーなどが参加する、日本の総力を結集する一大プロジェクトとなります。
 日本のエネルギー技術は、ポテンシャルの塊です。だからこそ、私は、電力システム改革を進めます。こうしたダイナミックなイノベーションを、もっと加速していくために、電力自由化を成し遂げて、日本のエネルギー市場を大転換していきます。
 新たなチャレンジには、さまざまな規制が立ちはだかります。例えば、燃料電池の開発実証には、多くの規制をクリアしなければならない。これでは、創意工夫はできません。
 私は、フロンティア技術を実証したい企業には、独自に安全を確保する措置を講ずれば、規制をゼロにする新しい仕組みをつくろうと考えています。
 昔ながらの頭の固い大企業は、奮起が必要かもしれません。私は、日本を、アメリカのようにベンチャー精神のあふれる、「起業大国」にしていきたいと考えています。
 規制改革こそが、すべての突破口になると考えています。
 「本当に改革ができるのか?」と懐疑的な方もいるかもしれません。たしかに、日本は、この数年間「決められない政治」の代表でありました。
 しかし、この7月、日本国民は大きな選択をしました。「決められない政治」を生み出してきた、衆議院・参議院間の「ねじれ」を解消する選択です。私が率いる連立与党が、衆参両院で多数を取りました。政権与党のリーダーとして、私は、必ずや、言ったことは実行していきます。
 「実行なくして成長なし」。アクションこそが、私の成長戦略です。
 私が、日本を出発する前に、ある野球記録が塗り替えられました。1964年に、王貞治という選手が作ったシーズン55本のホームラン記録が、カリブ海出身のバレンティン選手によって更新されたのです。
 ここニューヨークでは、イチロー選手が日米4000本安打という偉大な記録をつくりました。日本で海外の選手が活躍し、米国で日本の選手が活躍する。もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。
 世界の成長センターであるアジア・太平洋。その中にあって、日本とアメリカは、自由、基本的人権、法の支配といった価値観を共有し、共に経済発展してきました。その両国が、TPPをつくるのは、歴史の必然です。
 年内の交渉妥結に向けて、日米でリードしていかなければなりません。
 自由で、創造力に満ち溢れる大きな市場を、米国とともに、このアジア・太平洋に築き上げたい。私は、そう考えています。
 さて、私は、ハフィントン・ポストのブロガーもつとめております。アリアナ・ハフィントンさんには明日もまたお目にかかる予定ですが、ストレートな語り口は彼女の魅力です。
 そのアリアナさんが、かつてこう語ったそうです。「もし、リーマンブラザーズが、リーマンブラザーズ&シスターズだったら、今も存続していたのではないか。」と。
 男たちは、「睡眠時間が少ないことを自慢」し、「超多忙なことが、超生産的だ」と誤解している。そのような男たちは、行く先で待ち構える「氷山」を見過ごしがちだ、と彼女は言うのです。
 私も、男たちの一人として、また、総理就任以来、休む暇なく働いてきた者として、この言葉が身に沁みます。この夏は、ハフィントンさんの言葉を胸に刻んで、しっかり休暇をとりました。
 いずれにせよ、日本の中に眠っている、もう一つの大きなポテンシャル。それは、女性の力です。
 ここニューヨーク証券取引所の初の女性会員は、ミュリエル・シーバートさんです。46年前の出来事でありました。ミッキーの言葉が頭をよぎります。
 「アメリカの経済界は、女性役員こそが、人口の半分の男だけに頼っている日本やドイツに対抗する上で、強力な競争力向上の武器になることを気づくだろう」
 まさにその言葉を、身を持って証明し、アメリカにおける女性の活躍をリードしてきたミッキーが、先月お亡くなりになったと聞きました。ご冥福をお祈りするとともに、これまでのパイオニアとしての活躍に、深い敬意を表したいと思います。
 そして、「人口の半分の男だけに頼ったせいで」閉塞感に直面している日本を、私は、大きく転換してまいります。
 日本には、まだまだ高い能力を持ちながら、結婚や出産を機に仕事を辞める女性がたくさんいます。こうした女性たちが立ちあがれば、日本は力強く成長できる。そう信じます。
 そのために、日本から、「待機児童」という言葉を一掃します。2年間で20万人分、5年間で40万人分の保育の受け皿を、一気に整備します。すでにこの夏の時点で、12万人分を整備する目途がつきました。繰り返しになりますが、アクションこそ、アベノミクスです。
 足元の日本経済は、極めて好調です。私が政権をとる前の昨年7-9月期にマイナス成長であった日本経済は、今年に入って二期連続で年率3%以上のプラス成長となりました。
 これは、大胆な金融緩和による単なる金融現象ではありません。生産も、消費も、そしてようやく設備投資も、プラスになってきました。長いデフレで縮こまっていた企業のマインドは、確実に変わってきています。
 ここで成長戦略を実行し、先ほど述べた様々なポテンシャルを開花させていけば、日本を再び安定的な成長軌道に乗せることができる。これが、私の「三本の矢」政策の基本的な考え方です。
 日本に帰ったら、直ちに、成長戦略の次なる矢を放ちます。投資を喚起するため、大胆な減税を断行します。
 世界第三位の経済大国である日本が復活する。これは、間違いなく、世界経済回復の大きなけん引役となります。日本は、アメリカからたくさんの製品を輸入しています。日本の消費回復は、確実にアメリカの輸出増大に寄与する。そのことを申し上げておきたいと思います。
 ゴードン・ゲッコー風に申し上げれば、世界経済回復のためには、3語で十分です。
 「Buy my Abenomics」
 ウォール街の皆様は、常に世界の半歩先を行く。ですから、今がチャンスです。
 先日、サンクトペテルブルグで、オバマ大統領からエールをもらい、その後23時間かけてブエノスアイレスに飛びました。その結果、2020年のオリンピック・パラリンピックが、東京で開催されることとなりました。
 49年前の東京オリンピックは、日本に高度成長時代をもたらしました。日本は、再び、7年後に向けて、大いなる高揚感の中にあります。あたかもそれは、ヤンキースタジアムにメタリカの「Enter Sandman」が鳴り響くがごとくです。もう結果は明らかです。
 偉大なるクローザー、リベラ投手の長年の活躍に最大の敬意を表しつつ、私のスピーチをおわりたいと思います。

2013年10月2日水曜日

起業に関する動きが多く報道されるようになってきました。

IPOの増加、市場価値の増大などに伴い、当然起業するだけの理由(金銭的と言う意味だけでなく、環境の好転)が出来て来たと言う事でしょう。

ダイヤモンドの起業戦略論(VC専門家のコラム)
http://diamond.jp/category/kigyounosenryakuron

情報通信ベンチャー支援センター
http://www.venture.nict.go.jp/venture/contents/mentors_eye

参考になります。

2013年8月25日日曜日

営業の神様Joe Girard's 13 Essential Rules of Selling ジョー・ジラード with トニー・ギブス

米国の営業本をライブラリーで見つけ読みました。思ったより
オーソドックスな内容でした。

ご参考に、見出しや帯、目次のコピーのみで失礼します。


成功に奇策無し

伝説の営業マンが教える本当に大切な13のルール

第一部 準備のルール
ルール1 健康のための選択をする
ルール2 ポジティブな姿勢を持つ
ルール3 計画を立てる
ルール4 働く時はとにかく働く
ルール5 ジラード流、絶対厳禁リスト(喫煙、ガム、香水、汚い言葉、
下ネタ、アルコールの臭い、男性ピアス、携帯電話(対面重視)、時間に遅れない)
ルール6 適切な装いをする

第二部 現場でのルール
ルール7 聞き役に徹する
ルール8 笑顔をあげる
ルール9 連絡を欠かさない
ルール10 真実を告げる

第三部 クロージングのルール
ルール11 すべてのチャンスをモノにする
ルール12 常に最前線に立つ

第四部 充電のルール
ルール13 自分にご褒美をあげる

(以下、アマゾンよりコピペ)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジラード,ジョー
1928年、デトロイトの下町、貧しいイタリア移民の家に生まれる。8歳から靴磨きを始め、新聞配達、皿洗い、ストーブの組立工、住宅建築業など40余りの職を転々としたのち、35歳でミシガン州のシボレー販売店でセールスマンとなる。わずか3年で自動車販売台数米国トップにのぼりつめ、4年目以降、引退までの12年間「世界No.1のセールスマン」としてギネスブックに認定され、今なおその記録は破られていない。また、営業マンとして唯一、米国自動車殿堂入りを果たす 

ギブス,トニー
ラジオ放送と企業広報の分野で40年活躍し、10年以上前からジョー・ジラードの講演やセミナーに協力している。自動車セールスとマーケティングを専門とし、フォード、ゼネラルモーターズ両社の幹部向けのスピーチライターも務めている 

満園/真木
翻訳家。青山学院大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
単行本: 515ページ
出版社: アルファポリス (2013/04)
ISBN-10: 4434178822
ISBN-13: 978-4434178825
発売日: 2013/04
商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 3.4 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 4,581位 (本のベストセラーを見る)
9位 ─ 本 > ビジネス・経済 > マーケティング・セールス > セールス・営業
215位 ─ 本 > ビジネス・経済 > 経営学・キャリア・MBA

2013年1月6日日曜日

ブックレビュー『これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土』園山征夫1/5


お会いしたこともある著者の最初の書。CSKが買収した、不振のベルシステム24を
故大川功氏より立て直しを依頼され、見事に東証一部企業にまでした実績が内容を
より説得力あるものとする。

農耕型風土を起業に持ち込むことで社員のわくわく感、やる気が生まれ、結果的に
企業の長期的繁栄を生む、とするもの。出雲出身の著者ならではユニークな視点で、
往年の良い企業文化形成、トップ自らが祭り、イベント等の主宰、出席をされていた
ことがよくわかる。

本書は、別の『これからの社長の仕事」と合わせて読むとより明確にその節が
分かるが、中間管理職である『課長』が元気でない会社は育たない、という説。

サービス業はとかく結果を近視眼的な見方でとらえる傾向があるが、中長期的な
文化を植え付けることで、安心感、結束感が結果的に社員のコミットメントを高め
技術革新やマーケティングで良い結果を出す。

当然、製造業にも適用できるし、実際地方の工場などではこのようなことは多く
行われているものと考えられる。

いずれにしても、楽しい一冊であり、若いマネジャーにはお勧めの著である。

(以下、amazonより引用)
内容紹介
「わくわく」元気な企業風土づくりのために
・農耕型経営でプロセスを重視する
・「湿り気のある関係」でチームの絆をつくる
・非日常的な「場」をつくる
・「賑わい」の「演出」
・カネ以外の尺度でチームをまとめる
・敏感になれ、部下の人生のイベントに。

若手リーダーへの珠玉のエール。3年間の沈黙を破り、いま、園山征夫が伝えます。
出版社からのコメント
種を蒔き、育てる、「人間型の農耕型経営」を信念に若手リーダーたちにエールを贈る一冊。
「わくわく元気」な企業風土が日本の企業と人を成長させてくれます。
勇気と元気をくれる珠玉の言葉の数々。部下を持ちはじめたばかりの30代の私にとっても、ためになる一冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
課長、あなたは部下を幸せにできますか?倒産寸前だった会社を「タネをまき、苦労しながら育てる農耕型経営」でテレマーケティング業界ナンバーワンへ!―。
出版社からのコメント
種を蒔き、育てる、「人間型の農耕型経営」を信念に若手リーダーたちにエールを贈る一冊。
「わくわく元気」な企業風土が日本の企業と人を成長させてくれます。
勇気と元気をくれる珠玉の言葉の数々。部下を持ちはじめたばかりの30代の私にとっても、ためになる一冊です。
著者について
1944年1月1日生。67年慶応義塾大学経済学部卒業後三和銀行に入社。73年米国ニューメキシコ大学大学院に留学。84年CSK入社。
CSK創業者の故・大川功氏より不振のベルシステム24の立て直しを期待され、87年同社社長に就任。99年には東証1部上場を果たし、08年に退任。
サービス業は「お客様もスタッフも育てる農耕型であるべき」という理念を持ち今回の執筆に至る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
園山/征夫
1944年1月1日生まれ、島根県出雲市出身。67年慶応義塾大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。73年国際ロータリー財団奨学生として米国ニューメキシコ大学経営大学院に留学。84年CSKに入社。CSK創業者、故大川功会長より経営危機のベルシステム24の立て直しを託され、86年専務、87年43歳で同社社長に就任。就任早々、社員に「6つの約束」として会社の将来像を示し94年店頭公開を経て、99年には東証1部上場を果たしテレマーケティング業界No.1の企業に成長させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


単行本(ソフトカバー): 200ページ
出版社: ネットスクール (2011/9/1)


ブックレビュー『ミッション』岩田松雄著1/6


日産自動車→アトラス社長→ボディショップJapanCEO→スタバJapanCEO
と経営経験を積まれている著者の経験をもとに、人はなぜ働くのか、を説く。
正しいミッションがあれば利益が自然とついてくる、社会貢献ができる、と
いうもの。ごもっともであるし、サービス業では特に当てはまるものであるはず。

内容は納得できるし、文章も面白い。これだけのキャリアを持っている方だが、
文体が低姿勢で、自分の過去の失敗や悩みにも多く言及されているところに
好感をもった。CEO職と言えども、成功と失敗、つねにそれが裏返しである、と
いうことを思い出させてくれる。


(以下、amazonより引用)
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
岩田 松雄 (著)


内容紹介
一流は「火花散る一瞬」ために生きる!

スターバックスとザ・ボディショップで、
ブランドを見事に再生させた経営者が説く
一流の人の仕事とは!

■序章 あなたの火花散る一瞬はいつか?
「スターバックス」と「スターバックスらしきもの」の決定的な違い
ハワード・シュルツの「匂い」
会社員かノマドかなんて、どうでもいい ほか

■第1章 どうすれば人を魅了できるのか
スターバックスへのクレームで一番多いのは……
なぜスターバックスは長居する客を追い出さないのか
スターバックスで本当に起きた5つの奇跡
日本人にはもともと「感動の接客」が根づいている
お客様の期待を超えてゆけ! ほか

■第2章 ザ・ボディショップとアニータ・ロディック
アニータの怒りと「ファイブ・バリューズ」
彼氏を迎えるようにお客様を迎える
社員を大事にしない企業はブランドにならない
素顔のアニータ・ロディック
ボディショップの面接でスターバックスへの愛を語り出す学生たち ほか

■第3章 スターバックスはコーヒーを売っているのではない
ハワード・シュルツの最終面接
ブランド復活に向けて
ほとんどがバイトでもお客様を感動させられる理由
社員の自発性を引き出すためにリーダーがやるべきこと
日本のスターバックスがアメリカを超えたと感じた瞬間 ほか

■第4章 僕たちは何のために働くのか
ブランドとミッションは表裏の関係
「お客は値引きを望んでいる」という幻想
「社会貢献なんて、建前なんでしょ?」
もしもマンションの理事長をやることになったら ほか

■第5章 自分のミッションをつくる7つのヒント
ヒント1 働き方ではなく、働く目的を考える
ヒント2 自分、ミッション、会社は三位一体で成長する
ヒント3 「私」を無くす
ヒント4 3つの輪は何か考える ほか

■第6章 火花散らすリーダーの8つの習慣
ピッチャーとサード、どっちが偉いか?
火花を見逃さないリーダーの8つの習慣
面接で人を見抜く方法
もしも宝くじで3億円当たったら……
スターバックス大学 ほか

■第7章 ミッションを育てる時間術、勉強法、読書術
時間を有効活用する7つのポイント
インプットとアウトプットを続けるための5つの覚悟
私が実践している10の読書術 ほか

■終章
社長室の写真
スターバックスのパートナーたちに伝えたいこと
オバQのカード
ある店長同士の交流

内容(「BOOK」データベースより)
スターバックスとザ・ボディショップで、ブランドを見事に再生させた経営者による渾身の書。


著者について
岩田松雄(いわた・まつお)


前スターバックスコーヒージャパン
代表取締役最高経営責任者。
リーダーシップ コンサルティング代表。

1982年に日産自動車入社。
製造現場、セールスマンから財務に
至るまで幅広く経験し、
社内留学先のUCLAビジネススクールにて
経営理論を学ぶ。
帰国後は、外資系コンサルティング会社、
日本コカ・コーラ ビバレッジサービス
常務執行役員を経て、
2000年(株)アトラスの代表取締役に就任。
3期連続赤字企業を見事に再生させる。

2005年には「THE BODY SHOP Japan」を運営する
(株)イオンフォレストの代表取締役社長に就任。
店舗数を107店から175店舗に拡大しながら、
売上げを約2倍にして一躍脚光を浴びる。
伝説の創業者、アニータ・ロディックからの信頼も厚かった。

2009年、スターバックスコーヒージャパン(株)のCEOに就任。
「100年後も輝くブランド」に向けて、
安定成長へ方向修正。
ANAとの提携、新商品VIA(スティックコーヒー)の発売、
店舗内wifi化、価格改定の実行など
次々に改革を実行し、業績を向上。
日本に数少ない“専門経営者"として
確固たる実績を上げてきた。

2010年、日産時代に留学していた
UCLAが設立75周年を記念して、
歴代全卒業生3万7000人から卒業後に
世界で活躍する100人
「Inspirational Alumni 100 Points of Impact」
を選出し、受賞(日本人は4名)。

2011年にリーダーシップコンサルティング設立。
2012年から(株)産業革新機構に参加している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩田/松雄
元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者。リーダーシップコンサルティング代表。1982年に日産自動車入社。製造現場、飛び込みセールスから財務に至るまで幅広く経験し、社内留学先のUCLAビジネススクールにて経営理論を学ぶ。帰国後は、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラ ビバレッジサービス常務執行役員を経て、2000年(株)アトラスの代表取締役に就任。3期連続赤字企業を見事に再生させる。2009年スターバックスコーヒージャパン(株)のCEOに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


2012年11月2日金曜日

ブックレビュー『新版 敬天愛人 ゼロからの挑戦 』(PHPビジネス新書)

経営者として尊敬する稲盛和夫氏の書は、『アメーバ経営』『人を生かす』『生き方』などベストセラーを 中心に多く読ませていただきました。

今回、JALの再建を新たに加えた内容で書かれていたので、つい購入。 前半は「敬天愛人」の復習になり、短時間で読了できました。

 Amazonより他の方の素晴らしいレビューを引用させていただきました。私も全く同感です。
 (以下Amazon.co.jpより引用)


帯には「京セラ、KDDI、そしてJAL。努力と創意工夫のビジネス・ストーリーから導かれた成功の方程式。」と大書されています。
『ゼロからの挑戦』。このタイトルから新刊本かと思いきや、タイトルの上に「新版・敬天愛人」と添えてあります。
稲盛氏の既刊本は、ほぼ読了しています。
ベースとなっている既刊本『敬天愛人』は、1997年5月に、その文庫版は2006年3月に、それぞれPHP研究所から上梓されています。

稲盛氏は「はじめに」で、新装版の発刊に当たり、旧来の本文の内容・データをすべて見直したと書かれています。
その理由として『敬天愛人』の初版から既に15年が経過。
おそらく、当初は『敬天愛人』の新装版という企画でスタートしたのでしょう。
しかし、この15年間の間、稲盛氏はKDDI設立、旧三田工業の救済、何より日本航空の再建という難事業に尽力されています。
そのため、本書の大半が新原稿となり、タイトルをPHP編集部の要請により、『ゼロからの挑戦』と改題せざるを得なかったと述べておられます。

具体的には、第二部「フィロソフィ」の根底にあるもの(後半)から見出しを変更。
(見出し4「動機善なりや、私心なかりしか」から見出し4「情けは人のためならず」に変更)
そして第三部「フィロソフィ」の根底にあるもの2と章立てを追加されています。
(旧版の前出「動機善なりや、私心なかりしか」を見出し1とされています)

本書では殊に「盛和塾」、「日本航空再建」についての新たな記述部分を興味深く拝読いたしました。
しかし、多くの著書やインタビューで稲盛氏が説かれている「ベース」は同質のものであり、どこかで読んだ記憶が甦ります。
しかし、地味な努力を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続けよという「経営の王道」、いや「人生の王道」についての教えは、
「熟読玩味」することで血肉化することが肝要。
その意味で「再読」する契機となる本書の上梓は、稲盛氏を尊敬し私淑するものとしては大いに歓迎したいと思います。

2012年6月13日水曜日

ミナトエレクトロニクス株式会社 代表取締役就任について

昨日6月12日、大阪証券取引所JASDAQ市場での開示において、 ミナトエレクトロニクス株式会社(本社:横浜市、証券コード6862、 以下『ミナト社』)の代表取締役の異動として、ミナト社の6月28日の 株主総会において、弊社代表取締役若山健彦が取締役に就任し、その後、 代表取締役社長就任予定が発表されました。 同社は設立50年以上、株式公開20年以上(証券コード6862)の由緒ある 電子機器メーカーです。株式会社フリーダム・キャピタルは、価値向上を 期待し2010年より投資先として協力をしております。 今回、ミナト社がより良い会社になることを目指し、経営陣、株主らが、 友好的に話し合い、合意した結果として、代表取締役をはじめ 経営陣の一部、経営戦略を刷新することとなりました。 6月28日のミナト社の株主総会において、若山健彦の取締役就任が決議 されること、その後の取締役会において、代表取締役に就任することが 決議されることを前提とし、その後代表取締役社長として同社の 経営改善に専念することとなります。 ミナト社は、半導体検査装置などを主力商品として高収益を誇ってまいり ましたが、日本における、大手メーカーの半導体事業縮小などにより、 近時は、デバイスプログラマ事業、タッチパネル事業を中心とし、事業の 再編中であります。 今後も、日本の製造業の復活とともに、ミナト社も成長を目指してまいります。 何卒、お引き立てのほど、宜しくお願い致します。 日経産業新聞(2012年6月13日付)より

2012年5月6日日曜日

5月4日米国雇用統計発表

現地8:30(日本時間21:30)発表の4月の米国雇用統計では、失業率は8.1%と減少を継続したが、注目の非農業者雇用者数は11万5千人の増加にとどまり予想の16万人増加に届かず、現政府が秋の大統領選挙をにらみ、政権維持のため必死の雇用対策にもかかわらず、十分な雇用を生み出せていないことが明らかになった。  発表の後、為替市場、株式市場では、先月の発表値の修正などもあり不安定な動きをしていたが、ドル安、株安、円高の方向で落ち着き始めている。NYダウは80ドル安、ドル円は79円80銭台。  このまま行くと、GW明けの東京市場の動きはネガティブな方向で動く可能性が高く、Sell in May(五月の売り)の格言が実現してしまいそうな状況である。フランス大統領選挙の決選投票もあり、いずれにしても目の離せない市場の動きとなりそうだ。

2012年1月26日木曜日

この季節の贈り物-雪の富士

稲村ケ崎まで散歩に行って、海浜公園から撮った富士山、江の島、相模湾遠景。 富士山の麓近くまで降雪しているのはこの季節ならではです。

2012年1月17日火曜日

"COMPARO"紹介ビデオに登場しました

ビズーン社が運営する日本初のB2Bコマースサイト"COMPARO"(コンパロ) の紹介ビデオに登場しました。価格比較が出来購入と直結する仕組み、面白い ベンチャー起業、鈴木社長の人柄に魅力を感じ、支援させていただきました。 U-TUBEへリンク

2012年1月16日月曜日

サンデル教授と考える『社会保障と税』

大手町の日経ホールで開催されたイベントの招待券が届いたので参加。 テレビや著書を通じて尊敬していたハーバード大教授、マイケル・サンデル氏。 いつもハーバード大で行っている形式に基づき大ホールでも議論をリードし、 消極的といわれる日本人にも積極的に発言させてしまう、まさにマジック。 私も手を挙げたが指されず残念。講演というよりは、議論を促して一人一人に 思考を促す手法。この授業を受けていたら、哲学でも政治でもいろいろな側面に 光をあて思考力を鍛えられるのではないか。 今回は、日本の社会保障と税、をテーマにサンデル流に議論をリード。 彼自身も言っていた通り、日本がどんな社会保障制度や税制をとるべきだ、という 意見は、持っていないし、仮に持っていたとしてもそれを教えるつもりは全くない。 ①消費税は上げるべきか、の議論 ⇒所得税(累進)とはどちらが公正か、公平か? ⇒老人にとっては消費税でより支払いが増えるか? ⇒食品や子供向け製品は消費税の減税、免税すべきか? ②世代間格差の議論 現在の社会保障制度は高齢者層に有利にできているか? ⇒そうだとすれば、給付を減らしてよいか?健康保険の負担を 増やしてよいか? ⇒終末医療と通常医療で社会保障費での負担を変えてよいか? ⇒(若い時からの)社会契約を反故にしてよいか? ③受給者が高齢化していくなら、労働者層を増やすべきか? ⇒移民を受け入れるべきか?女性を活用すべきか? ⇒経済成長を目指せば、①、②のような、コンフリクトが生まれない 最後に以上のまとめを行い、蔓延する日本悲観論に対して、『日本の楽観論』を披露した。 日本は、一人当たりGDPが他の先進国をアウトパフォームしていることや、このような環境下でも 寿命ののび、低い失業率の維持など勇気づけられる内容だとした。また311後の日本人の DIGNITYは世界で評価されている、と満員の聴衆を勇気づけた。久しぶりに感激する話だった。 モデレーターではないが、このように議論を活性化し、リード、まとめができればどんな 授業、講演も面白いものになるだろう。自分がこのレベルに追い付くことは簡単ではないが 少しでも要素を取り入れたい、と思った中身の濃い二時間。

2011年11月17日木曜日

株式会社ecomo 東京モーターショー2011に出展

次世代Mobilityのデザイン・および企画を行う株式会社ecomoが12月2日(金)~11日(日)に開催される「第42回東京モーターショー2011」に出展します。若山健彦が取締役・株主として代表取締役でデザイナー・慶応大学教授の畑山一郎を支援しています。同じく慶応大学の清水教授が社長を務める電気自動車製造・企画会社SIM-Drive、マレーシア、韓国の電動二輪車の次世代の乗り物を企画・デザイン・マーケティングするプロジェクトを推進し、新しいスマートシティ作りに貢献していきたいと思います。  お時間のある方は、ぜひSmart Mobility City内のecomoブースにぜひお越し下さい。  今年のモーターショーは時代を反映して次世代ビークルやエコをテーマとする「Smart mobility city2011」という展示エリアを設けています。以下引用「SMART MOBILITY CITY 2011では、技術の体系や関連性を分かりやすくガイドする基礎技術ガイドや次世代自動車の展示に加え、人とクルマと都市の未来を語るテーマ映像から構成される「コア展示」、次世代自動車の同乗試乗や自動走行のデモンストレーション、ITSとスマートコミュニティをテーマにした国際シンポジウムで複合的に構成します。 http://www.atpress.ne.jp/view/23646 

2011年11月5日土曜日

10月の米国雇用統計と来週の相場

「米労働省が発表した10月の雇用統計では、失業率が9.0%と前月より0.1ポイント改善し、6カ月ぶりの低水準となった。非農業部門の雇用者数(季節調整済み)は前月比8万人増と市場予想の平均(約9万人前後増加)とほぼ同水準にとどまったものの、8~9月分の雇用者数が上方修正されており、米雇用の改善基調を示す内容となった。」

10月の雇用統計は失業率が9.0%と改善を見せたものの、市場予想を下回るNFP(非農業部門雇用者数)増加と
なり景気の回復が一本調子ではないことを示した。
しかし、8,9月分の雇用者数がそれぞれ5万人の上方修正となり、ギリシャ問題の最中でも
米国経済の回復を裏付け、自信を持たせる内容となった。

その結果を受けた米国の金融市場は、株式がユーロ、ギリシャの混迷(ギリシャの国民投票の実施可否、
実施しない場合でも内閣不信任案決議へ)といったニュースに大幅マイナスから始まり、終値でも
-61ドルとだいぶ小幅になったが弱含みの展開となった。しかし、ドル円はドル金利の若干の上昇から
ドル高の78.2円近辺となった。

残念ながらユーロ混迷に押された形となったが、米国経済が回復方向にあることはより鮮明となり、
年末商戦へ向けた期待も高まるに違いない。ドル高が試され、日本企業にとってもプラスの方向の
センチメントとなろう。

来週はドル円で79円台、日経平均で9,000円を試しに行く展開となろう。ブレイクした場合は、
ドル円で80円台、日経平均で9,150円を次のターゲットとしよう。失敗しホールドした場合は、
ドル円で77.80-79円、日経平均で8700-9010円のレンジに舞い戻り、さらにユーロで
悪材料が出た場合は下押しの局面となることも考えられる。

2011年10月6日木曜日

Mr. Steve Jobs passed away

多くの友人も書いているSteve Jobsの偉業。スタンフォードGSBに
来ていた時に、会うことは出来なかったが、製品との出会いで
振り返ります。

最初の出会いは米国留学を控えていた1991-2年頃。
米国の大学院の入学願書を指導してくれていた外国人の教師が
Macintosh Classicを使っていた。

フォントの豊富さ、白黒の画面ながらカリグラフィーの美しさに
驚いたものである。それをレーザープリンターで印刷すると、
自らの凡庸なエッセイが輝くように見えたのも、
フォントによるものであるかと感じた。

実際にアメリカに渡ってから学校の図書館にもマックが有り、
理系、とくに生物系、医学系の生徒はグラフィックとデータベースの
ため、マック使用率が非常に高かった。

帰国して、買ったのが、インテルプロセッサ、Windowsとの互換性を
売り物にし始めたMacintosh Performa。同時にでて来たPowerbookも
素敵であった。しかし丁度その頃はジョブズが追い出され、アメリオによる
急激なリストラが進みIntel、Microsoftに迎合する戦略でAppleを死に追い込み
かねない状況であったと後から知る。

iMacDVやiMac,Powerbookと進んで、ここ5、6年くらいでポータブル路線へ。
iPod, iPod touchを買った上、子供の景品でiPod nanoが当たり、iPhone3GS→
いまのiPhone4。並行して初代iPadも購入。それぞれ楽しく利用しています。

人をわくわくさせる能力は、能力と言うよりは、自分がわくわくしていることの
反映ではなかろうか。一日一日を精一杯生きて、Stay Hungry, Stay foolishで
生きて来たJobsの生き様は100年後まで残るに違いない。

友人、石黒不二代さんのブログ。スタンフォードでの光景が思い出されます。

2011年9月3日土曜日

ネイルワークにこんな効果があるんですね。(日経記事より)

日経記事にこんなことが出ていました。サロンに行かなくても効果が有りそうな内容です。
妊婦さんじゃなくても、より高度なデザイン、技術のあるサロンに行けばクリエイティビティが
触発されて『落ち着き効果』倍増!?

これを機会に当社支援先を紹介します。
http://www.abbie.jp/
http://www.tricia.jp/

(以下、日経記事引用)
妊婦のマニキュアに「緊張・不安」抑制効果
2011/9/3 9:41

 妊娠中の女性が自分の爪にマニキュアを塗った後、緊張や怒りの感情が低下することが、国際日本文化研究センター(京都市)研究員の平松隆円さんらの研究で判明した。化粧のリラックス効果を示すものと分析し、化粧品の開発に生かせるとしている。

 調査したのは平松さんと、京都大大学院医学研究科の院生の米盛由以子さん。妊婦23人(平均年齢29.3歳)を対象に、両手の爪にマニキュアを塗る前と塗った後の感情を、それぞれ5段階で問う30項目の心理テストを実施した。

 その結果、「緊張、不安」の感情は、マニキュアを塗る前後で平均4.74から3.04に低下。「抑うつ、落ち込み」「怒り、敵意」「混乱」を示す数値も下がった。

 平松さんは「妊婦が化粧をすることに否定的な風潮があるが、調査結果は、化粧がもたらす肯定的な感情調整作用が健康状態を良好にすることを示唆している。メーカーと協力して妊婦向けの化粧品を開発したい」と話している。〔共同〕

2011年5月28日土曜日

藻谷浩介著「デフレの正体」読了

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) [新書]
藻谷 浩介 (著)「生産性の上昇で成長維持」という、マクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。「景気さえ良くなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした。これが新常識、日本経済の真実。(アマゾンより)

週末に今売れているこの新書を読みました。とても重要なテーマだけに期待して読みました。
他のレビューにもある通り、デフレの正体=労働生産人口の減少、という結論を、様々なデータ
から解説、検証しているのが、前半。最後の方に、今後の対応策が書かれています。著者の、
データ分析に対する真摯な姿勢に敬意を表します。

本書の内容を個々に個々に引くのは、あまり有用でないと思いますので、意見のみを述べておきます。

1.生産労働人口の減少がデフレ(and/or経済成長の低下、停止)につながることは正しい、
しかし、それだけがデフレの正体ではない。やはり、金融政策とのコンビネーションが
不可欠であり、日銀=インフレファイター、という政府、日銀の認識を変えない限り、
デフレは止まらない。著者の勤務先の立場からも、政府系金融機関の批判を書くことは
難しいのは明白だが、日銀、政投銀の政策の変更も重要な要素である。

2.高齢者(多くの場合は、富裕層、貯蓄総と重なる)から若年世代への贈与を促進することは
消費を拡大させる要因にはなるが、若年層自身の絶対数が減って行くと多くの数値から説いている
ため、そこを若年層の消費に期待していることが自己矛盾している。また高齢者の預金が、若者に
移転しても、国内全体からみればパイの増加にはつながらず、前項の議論とも重なるが、金融政策
の重要性を説かないといけない。

3.女性の社会進出が所得増加の切り札のようにあるが、それほど大きいか疑問。現在でも、
家計支出のキーパーソンは女性であるケースは十分にあり、労働すれば増えるかどうかは要検証。

筆者のいうところも一理あるので、労働生産人口を増加させる施策の私論:
①(本書では、重視されていないが)留学生や海外からの労働者受け入れ
②(同様ですが) 富裕者層が海外に流出しない施策も重要。(特に高齢者でない)富裕者層の
消費パワーは莫大なものがあります。また、香港やシンガポールのように、海外の富裕者層を
日本に呼び込む施策(投資ビザを発給し、税制面で優遇すること)も重要。仮に資産10億円を
日本の不動産や株式に投じた場合に、日本に住める権利を与えた場合の、消費や投資への波及効果は
そういう人から税金を取ること以上に乗数効果が高いはず。
③(同様ですが)少子化対策。普通の日本人ではなく、婚外子や海外から来た方の子供などへの
子供手当を行うことも重要。
④60歳定年を法律的に70歳にもっていき、年金支給開始年齢を上げる。
ことをすべてやって行かないと、労働生産人口増加に効果がある政策とは言えない。

これだけ労働力が増えた時に、失業率も上がり、結果的に賃金が低下することで再び
デフレ傾向につながるとすれば逆効果。国内に工場や労働を行う事業をする会社を呼び込む
施策も同時にやらないといけないはず。

2011年5月22日日曜日

JCQ Bilingual Preschool : 遠足に同行

中央区晴海のJCQバイリンガル幼児園の経営コンサルティングをしています。その中で、園長の肩書きで色々な改革、改善を努めて参りました。

1−5歳の園児をお預かりし、日本人の保育士が、日本語で日々の保育や教育にあたります。ここで日本語の基礎や、日本人としての礼儀や作法も学びます。

その上、毎日英語のクラスがあり、ネイティブの英語講師が午前午後と原則2コマ授業を行います。中国語もネイティブ行使による授業があります。

またオプションクラス(スイミング、小学受験、空手、ピアノ、バレエなど)のプログラムも充実しており、多様な選択が可能です。このように語学を中心にした早期教育機関と定義して、お子様の能力や可能性を早期から楽しみながら見つけられる
ようにしています。

基本保育時間は9時から17時ですが、両親がお仕事をされている場合など8時から20時まで延長保育も承ります。スクールバスも運行され、豊洲、東雲、有明、勝どき、佃、明石町、八丁堀をカバーしています。バスには、英語講師も乗務しており授業以外でも語学に触れる機会は多岐にわたります。

このように自信を持ち、保護者の方からも支持されているプログラムをもっていますが、開園3、4年の状況ではなかなか、定員に近づくことが出来ず、またコストコントロールなども不備があったようで、経営的な視点が少しかけているところも散見されていました。

そういったポイントを改善しており大分良くなってきたところに、震災が起き、4月の入園のキャンセルや遅延が多く出てしまいました。非常事態ということで、再度皆で努力をしております。

前置きが長くなりましたが、春の遠足が行われ3、4、5歳児が平日の午前中、近くのあかつき公園に行きました。遊具を使って、思う存分身体を動かして、楽しく遊びました。英語講師も同行して、英語も自然に使うことができました。

ランチをお外で食べて気持ちよかったです。







2011年5月10日火曜日

前投稿に対し、このような関連記事があったので、引用します。

https://aspara.asahi.com/blog/tairiku/entry/W4gMYrcjIJ

なぜ、浜岡原発だけなのか 東日本大震災10

菅首相の要請で、中部電力は浜岡原子力発電所のすべての原子炉を停止することにしました。運転中の原子炉を政府がストップさせるのは前代未聞のことです。まさに、政治判断、官僚にはできないことです。

ところで、なぜ、浜岡原発だけなのでしょうか。「だけ」である理由、「だけ」であるのはおかしい理由について考えてみます。

まず、菅首相の8日の会見での発言を確認します。

「浜岡原発で重大な事故が発生した場合には日本社会全体に及ぶ甚大な影響も合わせて考慮した結果だ。これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫している。想定される東海地震に十分耐えられるよう、防潮堤の設置など中長期的対策が完成するまでの間、停止すべきだと判断した」

「だけ」である理由は、浜岡原発が「明日起きても不思議ではない」と30年以上言われてきた東海地震が起きる場所の真上にあることです。首相は87%という確率を示して、切迫さを強調しました。確率の面で、他の原子力発電所と比較してみます。

このブログの「自宅は地震で大丈夫か」でも紹介した、防災科学技術研究所のサイトにある「地震ハザードステーション」で検索すると、日本中のあらゆる場所で、今後30年以内に一定の揺れに見舞われる確率がわかります。国内の原発の位置を入力して確率を比べてみました(原発の敷地は広いので、位置によって少し数字は違ってきますが、だいたいこのような数字です)。



いかがでしょうか。浜岡原発が突出しているのがわかります。87%という東海地震の発生確率と震源域の真上にあるという点が反映された結果なのです。これを見れば、だれでも、よほど備えておかなければ大変なことになる、ということは容易に想像がつきます。

地震調査委員会が作った30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率の地図をみても、浜岡原発のある位置の特殊性がわかります。


ただ、これまで中部電力はこの想定に対して十分な備えをしてきたと主張しており、政府もそれを認め、疑問を持った市民が起こした運転中止を求める裁判では、静岡地裁も問題ないと判断していました。つまり、東日本大震災が起きたからといって、いま新たに差し止める理由は、政府にも中部電力にもないわけです。でも、従来の見通しの甘さのために、福島第一原発で大事故が起きたわけで、国民は原発に不安を抱き、もっとも危険性が高いのが浜岡原発です。止めるには、世論の盛り上がりや大きな社会運動、あるいは政治的な決断が必要だったわけです。

ところで、各原発の地震の確率を示した表をみると、「だけ」である理由がわかりますが、ちょっと注意すると、「だけ」であるのはおかしいと思う数字にも気づきます。そう、たいへんな事故を起こした福島第一原発の確率は、わずか0.8%なのです。大きな揺れは原発にとって脅威ですが、それだけではないということです。東日本大震災における福島第一原発の場合、最大の脅威は津波でした。ですから、87%という大きな数字ではありますが、これだけに目を奪われていると別のことを見逃しかねません。

次も重大な影響を与えるのが、揺れや津波とは限りません。「次の大地震はどんな顔か」でも述べたように、災害はいつも新しい顔をしてやってくるのです。いまから、次の新しい脅威を想像することは難しいのですが、例えば地盤の変動かも知れません。1999年の台湾大地震のときに被災地で大きなダムが壊れているのを見ました。ちょうど、活断層の真上にあり、地震でできた地盤の変動に耐えられなかったわけです。どんなに頑丈な構造物でも、地盤そのものに段差ができてしまったのでは、耐えられないことをまざまざと見せつけられました。東海地震は、海溝型の地震であって、活断層型の地震ではないのですが、真下で地震が起きれば、どんな地盤の変動が地表に現れるかわかりません。

この点を踏まえ、首相発言をふり返ってみると、「防潮堤の設置など中長期的な対策が完成するまで」と話していますが、津波や防潮堤だけ十分に備えれば大丈夫、ということになるのは危険なことです。

首相発言では「日本社会全体に及ぶ甚大な影響」にも言及していました。東海道新幹線や東名高速など、東西の大動脈が浜岡原発の近くを走っているだけではありません。事故が起きて、放射能が卓越風である西風に運ばれれば首都圏に飛んできますし、西側は中京圏も近いのです。どこの原発が事故を起こしても大変ですが、人口や産業が集積している地域が被災すれば影響はさらに大きくなります。そして、原発は東海岸に立っているものばかりではないのです。

日本列島は、至る所に活断層があり、周辺の海では海溝型の巨大地震が起きます。下記の地図をみてわかるように、どこでも大きな地震が起きる恐れがあります。「十分に地盤調査をしてあるから大丈夫」と言われても、広い目でみれば、日本はヒビだらけの地面のヒビとヒビのわずかなすき間を探して、原発やダムのように壊れれば重大な影響がある施設を建てているようなものなのです。













全国の活断層(左)、海溝型地震の震源域(右)、いずれも地震調査委員会の資料から

自然の脅威の前には、人間の力がごく小さなものであることを、もっと認識して、どんな社会をつくるのか、どんな生活をしていくのかを考えるべきです。






関連記事
浜岡原発の運転停止は英断だ [aサロン(記者ブログ)]
原発、どう考えますか [aサロン(記者ブログ)]
なぜ浜岡原発だけ止めるんじゃ? [新聞navi]
07年10大ニュース [aサロン(記者ブログ)]
浜岡原発停止は正当か [aサロン(記者ブログ)]
コメント一覧 (7件)
ハマオカの停止は正解
投稿者:ミーシャ 投稿日時:11/05/10 18:53
兎に角良かった。それが、思いつきでも、政府の延命策でも良かった。中電の会社延命策であっても良かった。ハマオカだけでは足らない。刈羽も即刻止めるべきだ。善は急げ、一体フクシマ、カリハ、ハマオカでは水準器をあてチェックをしているのだろうか(基線、定礎は在るのだろうか。船を作る工場で働いていた経験から、建造ドック内、軽荷、満載喫水では甲板上の装置にかかる応力は微妙に変化する(温度でも)、そのため補強や支柱、遊び、ゆとり、クリアランスを設計段階で計算する。鉄鋼が大部分の船舶とことなり、海上、浮力が助けのある船舶と多くの素材、地形、面積を持つ現発では膨大な計算がいるだろう。試運転段階でも振動などをチェック、必要なた補強する。また、各部署、構造物は別の固有周期の振動をする。原発の現場で素手で触って調べた訳でないが、こんな構造物を仮に甲板上に溶接固定したら一週間もしたら部材の接続部や極端に自重が異なる隣接する構造物が何の補強も行わず甲板(土台、地盤にポイント、ライン)の負荷で歪が生じる、今日の本紙にもあるが地震の揺れも様々な種類があることが判ってきたという、間違えなく、これだけの平面を持つでは耐震と防水機能(地盤、防潮堤は必ず割れ、亀裂が伴う)を別個に持たせないと原発は地震に耐えられない。こんなことは高度のあらゆる分野の知見を持った人材を抱える電気事業会社には仏に説教だろうが、写真で見る限り杜撰な設計のように見えて身震いする。地震国、断層国日本では、僅かな瑕疵で放射能(或いはそれに汚染された物質)が自然界に拡散する。完全な安全策は不可能なので、全面的にやめたほうがいい。今回の事態は明らかに立地選定ミス、設計ミス、施工ミス、管理のミスと言えるのではないか。しかし最終結論は注意深い現場検証を待たねばならない。
パフォーマンスであっても
投稿者:遺跡大好き 投稿日時:11/05/10 17:46
思いつきのパフォーマンス。と言われる方、私もその通りだと思います。管さんは、パフォーマンスのみの総理です。
昔の薬害訴訟、カイワレダイコン、今回。と。
ただ、何もしない人よりは、何かをした。そして、流れが変わる。
それでOKだと思います。
今までの自民党では、絶対に原子炉を停止。などということは、口が裂けても言えなかったと思います。原子力を経済界、電力会社、官僚たちと呉越同舟できたのですから。
パフォーマンスと言われても、その太い絆を断ち切れたことは、成果だと考えます。
良きブレーンが付いて、ブレーンの操り人形となることがベストだと思うのですが、今の管さんは、独裁者なので。
この点は、要注意だと思います。
津波対策は話のすり替え
投稿者:kerokero7 投稿日時:11/05/10 17:25
福島の事故発生から矢継ぎ早に津波対策をアピールした中部電力。でも、それは話のすり替え!
想定される巨大地震の震源域に立地しているのですから、津波以前に現状の構造物が耐えられるか疑問が持たれているのです。津波以前の問題です。
世界で一番危険と評価されている浜岡原発。停止ではなく廃炉するのが賢明な策というのが常識ではないでしょうか?
まるで思いつきみたいな総理大臣の発言
投稿者:うらなり 投稿日時:11/05/10 14:40
 浜岡原子発電所の運転を止めるとの急な発言の前にもう少し慎重に検討してその理由を示していただけたら・・と思います。失業者も出るかもしれませんし、電力不足によって、色々な不具合も出るかも知れません。もっと丁寧な説明をしていただきたいと思いました。
止めてよかった
投稿者:もんしろちょう 投稿日時:11/05/10 14:19
数ある原発の中で一番危険と多くの国民が知らされている浜岡は震災後防潮堤を作ることになったようです。そもそも浜岡に原発を作ったことが間違いだったのでしょう。停止中の3号機を7月にも運転再開、と報じられました。差し迫った危険があるとおもえるからこそ防潮堤を作るのであって、今3号機の運転再開を認めることが出来るのでしょうか。とても認められないから運転中の原子炉も止める、法的には止めさせられないから、止めることを要請する。至極当然の結論であったと思います。管政権の初めてのヒットと思います。TVで地元の住民がこれで夜、枕を高くして眠れるとインタビューで答えていたのが印象に残りました。安全に関わる問題で被害が出てからでは遅いのは誰しも認めるところでしょう。防潮堤が出来るまで2~3年はかかるようですからその間に浜岡は勿論、原発の安全性の基準についてじっくり専門家に議論してもらいましょう。
浜岡だけでも止めて正解と思います。
投稿者:つ~さん 投稿日時:11/05/10 14:17
国民が電気を欲しがるなら、産業界が困るなら全ての原発を止められません。しかし浜岡だけでも止めて正解と思います。止めた理由は管総理の説明で十分です。今地震が起きたら、津波が来たら、福島原発で能力不足の作業者ではどんなミスを犯すか知れない。大事故になる確立が高すぎます。浜岡だけでも止めて正解と思います。他の原発も、安全神話推進派でない原発慎重論者を含めて安全性を見直し漸次止めて行く、また安全対策を進めて運転を続ければ良いと思います。命よりお金が欲しい県知事さんや市長さんなど原発所在地の首長さん、財界のドンなど居られるようですが、庶民は命が欲しいのです。犠牲者を一人でも減らしたいと思います。
私もそう思いました。
投稿者:KODAKA 投稿日時:11/05/10 13:37
私も、何故、浜岡原発だけなのか、と思いました。
また、菅首相お得意の政権延命の為のパフォーマンスのような気がして素直に賛同出来ません。正直、あのいきなり「諫早湾の門を開けろ!」というパフォーマンスと同じ印象が頭に浮かびました。
もし、近々、西日本で今回の福島原発のような事が、東海地区よりも先に発生した場合、菅政府はどういう「責任転嫁」をするのでしょうか?
それに、これから暑い夏を迎える日本において、日本のエネルギー政策の将来ビジョンも提示せずに、ただ「浜岡原発を停止。」だけでいいのでしょうか?もし、夏場の電力不足による影響で、それこそ体力等の弱っているお年寄りが、この夏にお亡くなりになるような事が多発した場合、菅首相はどういう責任を取るつもりなのでしょうか?
そういう覚悟が、菅首相から全くみえてきません。ただ、自分は総理大臣という地位に固執し、その高見から下々の事を考えて、というような印象しか持てず、大変不快です。
朝日新聞のような大手メディアは、何故、もっと、我々のような国民目線で、この菅政府を追及してくれないのでしょうか?どうも評論家的なコメントが多くて不思議です。
本当に、今の菅内閣と岡田民主党に、この日本を任せておいて大丈夫なのでしょうか?
本来、政権に対するチェック機能を果たさなければならない朝日新聞のようなメディアは、一体どうされるおつもりか?
結局、戦前の大本営発表を支持した時代に戻ってしまうのでしょうか?

2011年5月8日日曜日

突然の『浜岡原発全面停止』考

M8.0程度の東海沖地震が30年以内に来る確率が87%なので、浜岡原発を全面停止し、
2,3年後までに防潮堤を建設し、発電を再開する、とのこと。これに対する評価が
分かれている。

誰が見ても、
1.東海沖地震は起きる確率が高い、
2.それにより、福島並みの津波被害にあったら静岡県および関東への
放射能及び産業への影響は甚大である、
ことは、あきらかである。

だから、止める。そして、それを首相が『英断』し、突然発表する。
それは、多くの国民に大変わかりやすく、政治主導により、『とても良い』決断を
したと評価される可能性がある。

こんなに、単純に物事が政府により決められてよいのだろうか?
浜岡原発の1,2号機の停止、廃炉、3号機の停止が決定され、今後の
対応を検討している中で、なぜ議論せず、英断する、必要があったのだろうか?

私には、政治パフォーマンスに見えて仕方がない。すぐに東海沖地震が起きて、
4,5号機が停止していれば、この『英断』は素晴らしい先見の明、と評価されるだろう。

この結論は正しいのかもしれないが、どうも
1.論理が分かりやす過ぎて怪しい
2.支持率の低下、菅おろしの動きに対抗したい
3.当事者、関係者と議論しない必然性がない
4.止めることでの産業、生活への影響が熟慮された形跡・説明がない
などから、とても怪しい動き、と私は、考え、断固NEGATIVEな意見を持っている。

内閣の信頼が低いと、すべての動きに信頼を置けなくなる。残念なことだ。

(以下、引用)
浜岡原発、全面停止へ 保安院「2年程度」
首相、中電に要請

 菅直人首相は6日夜、緊急に記者会見し、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)にある全ての原子炉の運転を停止するよう中部電力に要請したと発表した。大規模な東海地震の発生が予測される中、重大事故が発生した場合の悪影響を未然に回避する必要があると判断した。政府は浜岡原発以外の他の原発については停止要請をしない方針だ。

「浜岡原発の全原子炉運転停止を中部電力に要請した」と述べる菅首相(6日夜、首相官邸)
 浜岡原発の1、2号機は運転を停止し、廃炉も決定済み。3号機は定期検査中で、中部電は7月にも運転を再開する可能性を示していた。残る4、5号機は稼働中だ。中部電の原発は浜岡1カ所だけ。発電電力量に占める原発の比率は2010年度実績で15%となっている。

 原子力安全・保安院は浜岡原発の停止期間について「防潮堤の建設など中長期の津波対策が終わるまで」と言明した。中部電の計画では2~3年としているが、保安院は「2年程度でできる」と指摘した。

 首相は停止要請の背景に関して「30年以内にマグニチュード(M)8程度想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫している」と訴えた。浜岡原発は「東海地震に十分耐えられる防潮堤の設置など、中長期の対策を確実に実施することが必要だ」と語った。

 首相は「浜岡原発で重大な事故が発生した場合の甚大な影響も考慮した」と述べた。同時に「中部電管内の電力需給バランスに大きな支障が生じないよう最大限の対策を講じる」と強調した。

 首相は中部電への停止要請は「指示や命令という形は現在の法律、制度では決まっていない」と、中部電に求める以外に方法はなかったと説明した。そのうえで「理解してもらえるように説得していきたい」と語った。

 海江田万里経済産業相は浜岡原発だけを停止対象にした理由を「地震発生の可能性が他の発電所に比べ圧倒的に高い」と力説した。「防潮堤や原子炉建屋の(密閉度を高めて水の浸入を防ぐ)水密化工事などが完成するまでは停止するのはやむを得ない」と理解を求めた。関西電力に電力融通の支援を依頼したとして「計画停電などの事態には至らない」との認識を示した。

 中部電は6日夜、「経産相から午後7時に浜岡原子力発電所の運転停止に関する要請を受けた。当社としては要請内容について迅速に検討する」との水野明久社長のコメントを発表した。